Midland BT Updater(ベータ版)でアップデートはやめておけ。
前回の記事でMidland BT X2 PRO Sの特徴について紹介した。 ざっくり振り返ると、BTX2は2.5万円ほどの価格でデュアルコアBluetoothチップを搭載し、1日中持続するバッテリーを備えたインカムである。
関東の2りんかんやナップスでも取り扱っているインカムだが、やはりB+COMやSENAに比べると知名度はイマイチだと感じる。
同メーカーのインカムを持っている人は皆無なので、基本的に誰かとインカム接続する際はユニバーサル接続で何とかしている。
2台の時は1対1の通話になるので問題ないが、3台以上のツーリングになるとやや不便を感じる。
誰かがB+COM SB6Xを使っていたり、僕以外が同じインカムなら何とかなるのだが、全員バラバラの時は…LINE通話以外の選択肢が無くなってしまう。
人里離れた山間部を走ることが多いので、しょっちゅう圏外→LINE通話切断となり結局通話をあきらめることもしばしば。
次回インカムを買うとしたら、知名度の高いモデル(B+COM SB6X, SENA 30K)か他社インカムを2台ブリッジ出来るインカムにするだろう。
ただ、雨にはかなり強いと思う。土砂降りで走った際も全く問題なく使える。
僕だけかもしれないが、インカムのボリューム制御に不具合が発生している。
ファームウェアバージョンによって症状は様々だ。(謎すぎる)
接続デバイスはAndroidスマートフォンのGoogle Pixel3XLとPixel6(いずれもAndroid12)
これを何とかするべく、公式サイトからBT Updaterをダウンロードし、インカムのアップデートを実施。
なんかイケてる画面だなあ。
特に問題なくファームウェア(Ver:23/12/2021)へアップデートされた。
試しにスマホ側の音量を下げてみると…!直った!
と思ったのも束の間、今度は何も操作していないのにスマホ側の音量が勝手に下がるようになってしまった。
アップデートするとスマホアプリ「BTPRO SetApp」が利用可能になるが、それにしては大きすぎる代償だ。
勝手に0まで音量が下がるので使い物にならない。
そして初期ファームウェアは爆音不具合がある。 どちらも地獄である。
色々考えた末、公式サイトに1つ古いファームウェア(Ver:18/09/2020)が転がっていたのでダウングレードを実施してみることに。
メーカー非推奨のため自己責任 (サポートにてダウングレード対応可とのこと)
先ほど使用したBT Updaterではダウンロードしたファームウェアを利用できないため、従来のBT PRO Updater(旧タイプ・インカム設定ツール)で実施した。
結果的に音量ヨシ!爆音ナシ!で解決したようだ。
ダウングレード以外の方法として、Androidスマホ側の開発者オプションから「絶対音量を無効にする」オプションを有効にすることで回避可能だ。 (公式サイトにも記載あり)
ただし、絶対音量を無効にするとスマホ側とBTデバイス側で音量制御が別々になってしまう。(インカムと繋ぐ際はそもそも無関係だが)
実害はほとんど無いとは思うが、このオプションは当該スマホと接続する他のBluetoothデバイスにも影響する。
個人的には完全ワイヤレスイヤホンなどの音量がスマホ側と同期しなくなるので少々気持ちが悪い。
イヤホン側の音量を高めにしてスマホ側で調整すればいいのだけれど。
なお、この不具合はXperiaユーザの友人も発生しているとのこと。売れていないのか、検索してもこの不具合を取り上げているサイトがヒットしない。
そもそも公式サイトで配布されているファームウェアが1つ古い事が謎だし、BT UpdaterとBT PRO Updaterの使い分けも謎。
BT Updaterはベータ版と表記されているため、もしかしてダウンロードされるファームウェアもベータ版って…コト!?
加えて、リリースノートが無いのでスマホアプリが使えるようになる事以外の情報が皆無。
完成度を高めたアップデートが来ることを祈る…。
また、Midlandの新型インカム「BT R1 ADVANCED」「RUSH RCF」が発表されたがファームウェアの出来が心配である。前者はBTX2より安いみたい。 ただしシングルBTチップなので実質BT X1ProSかな。